ロックスター・ゲームスが待望の新作『グランドセフトオート6』(通称『GTA6』『グラセフ6』)の発表を控え、ゲーム業界の大きな注目を集めています。広大な都市景観から息をのむようなゲームプレイまで、この最新作はあらゆる面でファンの期待を高めています。
2024年8月、パブリッシャーのテイクツーが発売時期を公表しました。2025年秋の発売が予定されています。
この記事では、『GTA6』のマップ、正確な発売日、価格設定、そして最新のゲームに関する噂について、詳しくお伝えしていきます。
重要なポイント
- テイクツーが発売時期の絞り込みを行った結果、『GTA6』の発売日は2025年秋に決定した。
- このゲームのマップは、現代のバイス・シティを中心に、レオニダやグラスリバーといった周辺地域を含む広大なものになるという噂がある。その規模はGTA5を大幅に上回るとされている。
- ゲーム内にはさまざまな動物が登場し、外来種も含まれる可能性がある。
- 『GTA6』では2人の主人公が登場する。1人はジェイソン、もう1人はルシアで、シリーズ初のプレイアブル女性キャラクターとなる。
- PS5とXboxシリーズX|Sでの発売が決まっている。PCや旧型ゲーム機での発売については、今のところ何も発表されていない。
- 開発予算が10億ドル規模と噂されているため、ゲームの価格について様々な憶測が飛び交っている。AIとの統合が強化される可能性があるにもかかわらず、価格は現在のAAAゲーム並みになると見られている。
グラセフの新作、『GTA6』の発売日はいつ?
発売日、2025年秋
『グランド・セフト・オートVI』が2025年秋に発売されることが正式に決定しました。
ロックスター・ゲームスの親会社であるテイクツー・インタラクティブのストラウス・ゼルニックCEOは、2024年5月16日の決算説明会で次のように述べています。
我々は2025年秋に『GTA6』をお届けできることを強く確信しています。
さらに2024年8月、ゼルニックCEOはこう明言しました。
『グランド・セフト・オート』シリーズは我々の予想を上回る成績を上げており、2025年秋の『グランド・セフト・オートVI』発売に向けて勢いを増しています。
過去の発売時期から推測すると、9月が有力候補と考えられます。
ゲームタイトル | リリース日 |
Grand Theft Auto | 1997年11月 |
Grand Theft Auto: London 1969 | 1999年4月 |
Grand Theft Auto: London 1961 | 1999年6月 |
Grand Theft Auto II | 1999年10月 |
Grand Theft Auto III | 2001年10月 |
Grand Theft Auto: Vice City | 2002年10月 |
Grand Theft Auto: San Andreas | 2004年10月 |
Grand Theft Auto IV | 2008年4月 |
Grand Theft Auto V | 2013年9月 |
『GTA 6』の発売日発表と予告編情報
ロックスター・ゲームスのこれまでの実績を考慮すると、2024年末までに『グランド・セフト・オートVI』の第2弾トレーラーが公開される可能性が高いと予想されます。
『GTA6』延期の可能性は?
ロックスター・ゲームスには、『レッド・デッド・リデンプション』や『GTA』シリーズの過去作に見られるように、大作の発売を延期した実績があります。
『GTA6』の延期は確定していませんが、ロックスター、テイクツーの両社は発売日より看板タイトルの品質を優先しています。
このため、『GTA6』は現在2025年の発売を予定していますが、ゼルニックCEOが自信を示す一方で、ファンはさらなる延期の可能性も考慮しておくべきでしょう。
特に2024年3月20日の出来事がその可能性を示唆しています。この日、『GTA5』が完全リモートで制作されたにもかかわらず、ロックスター・ゲームスと従業員の間で「オフィス勤務への復帰」計画をめぐり対立が起きました。「アンチ出社」と呼ばれるこの動きで、従業員たちは「プロジェクトの進め方」について不安を示しました。
『GTA6』の舞台、新マップの特徴と探索要素
バイス・シティ、レオニダ、グラスリバー、ポート・ゲルホーン他
『グランドセフトオート』シリーズにおいて、マップはプレイヤーの体験を形作り、壮大な探索の舞台を提供する極めて重要な要素です。『GTA6』の発売が近づくにつれ、そのマップのサイズや範囲に関する議論がファンや業界関係者の間で注目を集めています。
リークされた情報(詳細は後述)により、『GTA6』のマップサイズに関する議論が活発化しています。一部の情報筋によると、これらのリーク情報は、バイスシティとその周辺の描写が『GTA5』の舞台「サンアンドレアス」を上回る規模になる可能性を示唆しており、おそらくその2倍の大きさになるとのことです。
2024年4月20日にリークされた情報では、マップの広さが『GTA5』の2.55倍になるとされています。この数字は、リーク情報と最初のトレーラーをもとに『GTA6』のマップを再現しようとするコミュニティプロジェクトから導き出されたものです。
一方で、注目すべき点として、元開発者から異なる意見も出ています。ゲームの面白さを高めるために、規模は小さくても密度の高いマップを作るべきだという提案がその一例です。
GTAシリーズのロケーション名の付け方をご存じない方のために補足しますと、バイスシティは同フランチャイズの過去作に登場した架空の都市で、フロリダ州マイアミをモデルにしています。
『GTA6』で確認されているロケーションについては、ゲームのメインストーリーは現代を舞台に、前述のバイスシティを中心に展開されます。マップは市街地だけでなく、フロリダ州を表す架空の「レオニダ州」全体に広がっています。
この広大な地域には、フロリダのエバーグレーズ国立公園の自然を反映した湿地帯「グラスリバー」も含まれており、プレイヤーはこの地域を探索することができます。
予告編に登場するパトカーの側面に「ポート・ゲルホーン」という都市名が見られることから、この都市はゲーム内の地図西側に位置すると予想されます。また、トレーラーでは「ケリー郡」「レナード郡」「バイス・デール郡」の存在も確認でき、フロリダキーズに相当する地域も描かれているようです。
『GTA5』でロサンゼルスを再現したように、『GTA6』でもマイアミの有名なランドマークが数多く描かれています。例えば、マイアミ・ビーチ(ゲーム内では「バイスシティ・ビーチ」)、マイアミ国際空港、そしてNBAチーム・マイアミ・ヒートの本拠地であるカセヤ・センターなどが登場すると見られています。
『GTA6』DLCと「GTAオンライン」の新展開
『GTA6』の将来的な拡張について、マップはダウンロードコンテンツ(DLC)を通じて時間とともに進化する可能性があります。噂によると、DLCによってストーリーモードのマップに新たなエリアが追加されたり、テーマに合わせて既存のマップが更新されたりする可能性があるといいます。これはプレイヤーに新鮮な体験を提供する機会となり、ロックスター・ゲームスが「GTAオンライン」で大成功を収めた手法を踏襲するものです。
一方で、ロックスターが「GTAオンライン」のアップデートに力を入れるあまり、『GTA5』のシングルプレイヤー向けDLCの開発を取りやめたことで、多くのファンが大きな落胆を示したことは見逃せません。
例えば2019年、「GTAオンライン」はマイクロトランザクションだけで5億9500万ドルという驚異的な収益を上げ、シングルプレイヤーモードの収益を大きく上回りました。さらに、2020年の「GTAオンライン」のプレイヤー数は、サービス開始以来最多を記録しました。アナリストによると、この成功は新鮮なコンテンツとアップデートの継続的な提供によるところが大きいとのことです。
マルチプレイに関しては、新しい「GTAオンライン」は「フォートナイト」のような人気ゲームに見られる「進化するマップ」のコンセプトを導入する見込みです。つまり、アップデートのたびにマップに変更や調整が加えられ、プレイヤーに新たな挑戦や機会が提供されるということです。
また、業界筋からの情報では、タンパやオーランドといった新しい都市でマップを拡張する計画も示唆されています。ただし、これらの拡張が具体的にどのような内容になるのか、特にシングルプレイヤー体験にも拡張されるのか、それとも「GTAオンライン」限定のままなのかは、まだ確認されていません。
『GTA6』主要キャラクターと予想される出演陣
二人の主人公、ルチアとジェイソン
『GTA6』の主人公は2人で、ジェイソンという男性キャラクターと、ルシアという女性キャラクターが登場します。
ルシアはラテン系の女性で、彼女の存在はロックスター・ゲームスの作品ラインアップに画期的な新要素をもたらすことになりそうです。ルシアの声優は、マンニ・L・ペレスが務めるのではないかと噂されています。
リーク情報によると、主人公以外にも多数のキャラクターが登場する可能性があります。デール、チェスター、ダニー、アイリス、シャニーズ、ヴィッキー、ドレ、サム、カイ、ワイマン、ビリー、ティット、ブービー、ザック、RBショーなどの名前が挙がっています。
『GTA5』と同様に、『GTA6』でも特定のミッション中にジェイソンとルシアを切り替えてプレイできるのではないかと予想されています。
『GTA6』多様な野生動物
新たな外来種、イグアナとワニ
先ほど説明したマップのロケーションを考慮すると、『GTA6』にはマイアミやフロリダ南部に生息する多様な動物が登場すると予想されます。
この仮想の生態系には、すでに多くの生き物の存在が確認されています。バックス、ウシ、ザリガニ、シカ、イルカ、イヌ、アヒル、フラミンゴ、様々な種類の魚、カエル、サギ、ハト、オポッサム、アライグマ、ネズミ、ウミガメ、カモメ、サメ、スカンク、ヘビ、リス、さらにはクジラまで、おなじみの動物たちが勢揃いです。
さらに、ロックスター・ゲームスはイグアナのような外来種も取り入れ、この地域の生態系の多様性を忠実に再現しようとしています。
トレーラーにはワニも登場しています。フロリダを描くうえでワニは欠かせない存在です。実際、GTAのサブレディットでは、ワニをペットとして飼えるようにしてほしいというプレイヤーの声がすでに多数寄せられています。
『GTA6』に再登場する懐かしのブランド
『GTA』シリーズのファンは、過去作で親しんだいくつかの象徴的なブランドが『GTA6』にも登場することを期待できそうです。
その中には、『GTA: サンアンドレアス』でお馴染みの「Cobra Martial Arts Gym」が含まれています。プレイヤーはここで武術の腕を磨くことができるでしょう。
また、同じく『GTA: サンアンドレアス』で競馬の賭けが楽しめた「Inside Track」というブランドも復活する予定です。
ファーストフードチェーンの「Burger Shot」や「Cluckin Bell」、そして『GTA4』で最後に登場した飲料ブランドの「Sprunk」や「Pißwasser」も再び姿を現すようです。
最後に、複数の『GTA』作品に登場してきた、いわば『GTA』世界版のFOXニュースとも言えるテレビ局「Weasel News」も『GTA6』に登場する予定です。
『GTA6』の仮想SNS
『GTA6』の公式トレーラーによると、このゲームにはTikTokやInstagramを思わせるようなゲーム内ソーシャルメディアプラットフォームが登場する可能性があります。
トレーラーでは、人気のソーシャルメディアプラットフォームによく似たUIデザインで、ユーザーが投稿した動画のスニペットが紹介されています。
これらの動画は、賑やかなヨットパーティーから活気あふれるトワーキングまで多岐にわたり、ユーザー名、キャプション、ハッシュタグ、「フォロー」ボタンなどが添えられています。このことから、完全に操作可能な体験ができることが示唆されています。
この推測は、ロックスター・ゲームスが過去にソーシャルメディアの再現に挑戦した実績からも裏付けられます。『GTA5』では、プレイヤーはLifeInvaderと呼ばれるゲーム内のソーシャルメディアプラットフォームを利用できました。
『GTA 6』のプラットフォームは?
ロックスター・ゲームスの公式発表によると、『グラセフ6』はPS5とXbox Series X|Sで発売される予定です。
しかし、PC版のリリースや、PS4やXbox Oneといった前世代機への対応については言及されていません。
ロックスター・ゲームスには、『GTA5』や『レッド・デッド・リデンプション2』のように、まずコンソール版をリリースし、その後にPC版を展開するという傾向があります。
『GTA6』は現行機の性能を最大限に活用すると予想されるため、前世代機との互換性はないのではないかと考えられます。
また、『GTA6』が任天堂のプラットフォームで発売されるかどうかについてはまだ明らかにされていません。ただし、噂されている新型Switchの登場が近いとされていることから、その可能性について推測が飛び交っています。
『GTA6』の価格は?
テイクツー・インタラクティブの超大作への期待が高まる中、『グランド・セフト・オートVI』の価格をめぐる様々な推測が広がっています。果たして『GTA6』の価格はいくらになるのでしょうか?
リークや内部情報では、10億ドルから20億ドルという前例のない規模の開発予算が示唆されており、ゲーム本体の価格が約150ドルになるという噂も出ています。
しかし、業界の常識から考えると、価格がそこまで急騰することは考えにくいでしょう。通常、AAAタイトルの発売時価格はPS5やXbox Series X向けで69.99ドル程度です。
また、注目すべき点として、テイクツーのゼルニックCEOが『GTA6』へのAI技術の導入可能性に言及しています。もしこれが適切に実現されれば、ゲーム世界がこれまで以上にインタラクティブで自律的なものになる可能性があります。
なお、ビデオゲームにおけるAI技術の活用は着実に進んでおり、これは業界全体の大きなトレンドを示しています。
『GTA6』の最新リークと噂
ゲームファンの間で、『グランド・セフト・オートVI』(GTA6)の最新情報が大きな話題を呼んでいます。その期待の高さから、時には偽のニュースが出回ることもありましたが、ゲーム開発の実態を垣間見せる情報漏洩も起きています。
2022年9月18日、ゲーム業界に衝撃が走りました。ファンサイトのGTAForumsで、開発中の『GTA6』とみられる大量の動画が流出したのです。これにより、ロックスター・ゲームスの次の大作の一部が、意図せずに公開されてしまいました。
流出した動画からは、ゲームの舞台設定や銃撃戦の様子、街の人々(NPC)の動きなど、開発中のゲームの様々な要素が明らかになりました。また、男女2人の主人公が登場するという噂も、この動画で確認されました。
この情報漏洩の犯人は「teapotuberhacker」と名乗る人物で、同じ月にUberという配車サービスをハッキングしたとも主張しています。この人物は『GTA6』のゲームデータやプログラムも公開したと言われています。
親会社のテイクツー・インタラクティブは、すぐに対応し、インターネット上の流出動画の削除を要請しました。この削除要請がロックスター・ゲームスの社員のメールアドレスから出されたことで、流出した情報の信ぴょう性が高まりました。
このような大規模な情報漏洩にもかかわらず、ロックスター・ゲームスは『GTA6』の開発状況について多くを語っていません。彼らは「自社の予定に従って」情報を公開すると述べるにとどまっています。
ところで、『GTA』シリーズといえば、発売前から物議を醸すことでも有名です。今回も早くも、フロリダ州の男性が自分の肖像権を無断で使用されたとして、ロックスター・ゲームスを訴える事態となっています。
結論
『グランド・セフト・オートVI』(GTA6)の発売が近づくにつれ、ゲームファンの間で期待が高まっています。同時に、様々な推測や噂も広がっています。
非公式に流出した情報によると、ゲームの舞台となる都市が非常に広大であることが示唆されています。また、具体的な発売日や価格に関する議論も活発に行われており、ファンの関心は頂点に達しています。
開発元のロックスター・ゲームスは、まだ詳細な情報を公開していません。そのため、多くのファンが公式発表を心待ちにしています。
公式情報の発表を待つ間、ファンコミュニティは独自の創造的な活動を始めています。例えば、『マインクラフト』のプレイヤーが『GTA6』の公式トレーラーを再現するなど、熱心なファンたちが独自のコンテンツを制作し始めています。このような創造的な取り組みが、発売までの期間を楽しく過ごす手段となっているようです。